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<居場所>としての地球の子1(スライド24)


 次に、「居場所」としての地球の子についてです。
「地球の子」は、利用者にとっての居場所として機能しているのかということについて考えました。
 私が地球の子を訪問したとき、リハビリ中、スタッフさんがFさんに「1年前に比べるとだいぶ腕が伸びるようになってきたね。1年前じゃ考えられなかった」と、リハビリの成果が表れていることを伝えていた場面が印象に残りました。さらに、8月に施設に入ったばかりで今はまだ十分に腕を伸ばすことができないGさんにもFさんのそのような様子を伝えることで、リハビリに対するやる気を出させていた場面が印象的でした。
 実際、Gさんは地球の子では、同じ病気の人が元気な様子を見ると励みになり、頑張ろうと思えると話していたことなどから、地球の子は、ハードなリハビリでもスタッフが積極的にアドバイスをしたり褒めたりすることでやる気が持続しやすく、また病気に対しても前向きでいられることができる場所となっているのではないかと考えられます。
 また、施設は明るくアットホームな雰囲気で、スタッフが利用者の退院祝いや誕生日をお祝いすることもあり、皆仲が良いとスタッフさんが話していたことから、スタッフと利用者がひとつの家に友達同士で集まっているような印象を受けました。
 これより、地球の子ではスタッフと利用者の間では介護する側、される側という感覚が他のデイサービスに比べて小さく、友達同士のようにリラックスして楽しく過ごすことができる場所となっているのではないかと考えられます。
 以上より、地球の子は利用者にとって十分な居場所となっているのではないかと思われます。
                               (牧口奈央)