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「地球の子」での笑い1(スライド20〜21)


(スライド20)
 次に地球の子での笑いについて私たちが考えたことをお話します。
 私たちがフィールドワークを行ったなかで感じたことは、地球の子では普段から笑いが絶えず、明るい雰囲気が保たれているということでした。そのように明るい雰囲気が保たれている理由の1つにスタッフさん自身が明るいということが考えられます。地球の子での普段の様子を見ていて、スタッフさんがなまりや方言をよく使い、高くてハリのある声でしゃべっていたり、場が沈黙しないようにしゃべり続け、よく笑っているのが印象的でした。まず、このようなスタッフさんの振る舞いがあって明るい雰囲気が作られているのではないかと思います。

(スライド21)
 そして、その明るい雰囲気の中でスタッフさんが積極的に笑いを生み出しており、それによってさらに場の雰囲気が明るくなっていると考えられます。
 その様子が見られた事例を2つ紹介します。
 まず、とある日のバイタルチェックをしていたときのことです。バイタルチェックをする空間で、清水さんを中心に笑いが起こっていて、清水さんが利用者の方との世間話からうまく笑いを生んで、その場のみなさんを笑顔にしていたという場面が見られました。
 そして、またあるとき、手を体の正面で組んで肘をくっつけるリハビリで、それを一度ラジオ体操をする前に行ったが、そのとき利用者のEさんは体が硬く肘をつけることができなかったそうです。しかしラジオ体操後にやるとくっつくようになり、清水さんが「Eさん、こんだけ動くと柔らかくなるね。」と褒めるとEさんはニコッと返し、清水さんが「朝肘がつかなかったのは老化現象でした。」と言って笑いを誘っていたこともありました。
 このようにまず、スタッフさんの明るく親しみやすい振る舞いがあり、そしてその上でスタッフさんが利用者の方との話などから積極的に笑いを生み出して、地球の子ではいつも明るい雰囲気が保たれているのではないかと思いました。
                            (竹村優希)