平成29年度 富山大学人文学部公開講座

「人文学で読み解く世界の文化」

富山大学人文学部公開講座リーフレット

一緒に出かけてみませんか。
120分間の、「知」の世界旅行。
受講料、無料!
* 高校生・大学生のご来場も歓迎します。
* 県民カレッジ連携講座

(5回中4回以上ご出席の方には、希望により県民カレッジから単位が認定されます)

* すべて出席の方には「修了証」を差し上げます。
* 参加のお申し込みは、ネットでカンタン!


(外部ウェブサイトに接続します)

*PDF版のリーフレットは 上の画像 または こちら をクリックするとダウンロードすることができます。



受講料無料。富山大学人文学部でさまざまな専門分野を担当する教員が、皆様を120分間の「知」の世界旅行にご案内します。参加のお申し込みも、ネットから簡単にできるようになりました(外部ウェブサイトに接続します)。ぜひご利用ください。


第1回 「極限状態に置かれたとき人間は―ホロコースト文学を読み解く」

5月20日(土) 13:30-15:30 大工原ちなみ [アメリカ文学]

強制収容所、隣合せの「死」… 極限状態で、人は何を思うのか?

戦後70年以上を経た今、戦争体験の風化が叫ばれることが多くなってきました。第2次世界大戦中、ユダヤ人はナチスドイツによるホロコーストによって多くの犠牲者が出ました。強制収容所の中で死と隣合せの状態で人々は何を思いどのように行動したのか。そこには人間とは何か考えるうえで根幹をなすものがあると思います。


第2回 「受け入れる側の当惑―脱北者の登場する現代韓国の文芸作品」

6月3日(土) 13:30-15:30 和田とも美 [朝鮮文学]

壮絶な脱北の旅、韓国社会での新たな葛藤-激動の時代を文学で読む。

近年、韓国ドラマでも北朝鮮を脱出して韓国に定着する人々の姿が描かれることが多くなりました。小説ではかなり前からテーマになっていました。脱北者の過酷な経験を代弁するものから、韓国での脱北者への偏見をリアルに描くもの、脱北者との関わりの困難さを正直に描くものと多様な作品があります。これらの作品からは、今世界で起きている難民の受入問題と相通ずる困難さを読み取ることができます。


第3回 「暮らしの中の宗教画―西田美術館所蔵のロシア・イコンを読み解く」

6月17日(土) 13:30-15:30 中澤敦夫 [ロシア文学]

県内の美術館で出会えるイコンたちに秘められた、伝統的信仰の姿。

「イコン」(東方正教会の宗教画)は、修復され美術館に展示されたものを見ると美術品になりますが、本来は、仏壇の仏像や神棚のお札・護符のように、人々の暮らしの中にとけ込み、日々の祈りの対象となってきました。公開講座では、富山県上市町の西田美術館に所蔵されている、18~19世紀の数々のイコン画を読み解きながら、ロシアの伝統的な信仰生活について、人々の素朴な宗教意識について考えてみたいと思います。


第4回 「漢文訓読の再発見―古典時代の国際ネットワーク・プロトコル」

7月1日(土) 13:30-15:30 小助川貞次 [日本語学]

千年の時と遥かな距離を超え、今も人々を繋ぐ「漢文訓読」の秘密とは?

漢文訓読には驚くべき秘密が隠されています。①日本では毎年100万人の漢文訓読習得者が増え続けています。②日本では漢文訓読の方法が1200年以上、ほとんど変わることなく維持されています。③漢文訓読の方法は日本だけではなく、漢字文化が行き渡っていた東アジア・東南アジアで確認できます。④漢文訓読と類似した方法が中世ヨーロッパのラテン語文献でも確認できます、などなど。古典時代の国際ネットワーク・プロトコルと呼ぶに相応しい現象の中に、実は私たちは置かれているのです。


第5回 「三流言語としての英語」

7月15日(土) 13:30-15:30 奥村譲 [英語学]

中世のブリテン島。そこでは、英語は「三流言語」だった… って本当?

ブリテン島においても英語が言語としては三流とみなされていた時代がありました。しかし、その時代が英語という言語の表現力を飛躍的に豊かにしたこともまた事実です。当時の社会の変化にも触れつつ、中世のブリテン島における言語について考えてみたいと思います。