日本地図学会 地図学カレッジ(2018年8月26日 13:00〜17:00)
「ますのすしの秘密」
担当 大西宏治(富山大学人文学部)
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/geog/ohnishi/gisar/

ますのすし小史

○「ますのすし」とは?
 押しずしの一種。白い酢飯の上に紅色のマスが載っており,笹でつつまれ,曲げ物の中に入っているのが「ますのすし」の特徴。
○ますのすし屋の登場
「ますのすし」専門店の誕生→神通川と大きく関わる
・専門店の多くは現在の松川周辺,特に七軒町の辺りに店を構えている。
・現在の松川の位置には1903年(明治36年)に「神通川馳越線工事」が竣工するまでは神通川が流れており,そこにかかっていた舟橋の袂(七軒町)で「ますのすし」や「鮎のすし」が売られていた。
・老舗の専門店の多くは,以前,神通川で捕れる川魚の商売をしていた(その頃の「ますのすし」はサクラマスが捕れる時期だけの季節商品であった。)
→昭和30年以降,「ますのすし」専門店に商売を転換。
理由1:神通川で川魚の漁獲量が減少したこと。
理由2:冷凍技術が発達し,通年でマスが入手できるようになったこと。



地理院地図で確認しよう

ますのすし組合の店舗をアドレスマッチングサービスで緯度経度データにしてgoogle map上の表示した。

ますのすし店の分布


ますのすし店の分布のkmlファイルをダウンロード
ます寿司店のkmlファイル

Google Earthなどに読み込んでもよい。

地理院地図を開く
地理院地図
地理院地図の右上
機能→ツール→作図・ファイル
フォルダアイコンをクリックして先ほどダウンロードしたkmlファイルを読み込む。

地理院地図の左上
情報→土地の特徴を示した地図→土地条件図→数値地図25000(土地条件)
ますのすし店が旧河道沿いにあることがわかる。

GISARの活用

ARをGISで活用したソフトウエア
GISARについての説明
この説明にあるマイマップからkmlファイルを作るとポイントに関する説明が記載されており、地理院地図で読み込んでも表示されない。ポイントに関するタグの部分をまとめて削除する必要がある。
ソフトを入れたらますのすし店のPOI(お店の名前)が現れるのを確認してから、現地に出かけてみます。