教育研究分野紹介
・「中国言語文化教育研究分野」とは
 当教育研究分野は、中国語の習得を基礎として、東アジア漢字文化圏の中心である中国の言語文化について、その性格の解明をめざします。
・どんなことを学ぶのか

 当教育研究分野の授業で学ぶ内容は、

等多岐にわたります。中国の文学や文化は四千年にわたる蓄積の上に成り立っていますから、それを理解するために、古代から現代に至る文学や語学をバランスよく学ぶことも必要です。
 当教育研究分野の教育研究スタッフは磯部祐子教授(主に明清以後の中国文学)・森賀一恵教授(中国語学)・大野圭介准教授(主に明清以前の古典文学)・梁有紀准教授(現代文学)および夏嵐教授(外国語教育専任教員、中国語会話・作文担当、専門は中国近代演劇)の5人です。

・授業はどんな風に行うのか
 当教育研究分野の授業は中国語運用能力の向上に意を注ぐとともに、それを基礎にして古典中国語(漢文)や現代中国語の原典を読みながら、資料読解の技法を身につけることをめざします。また、富山大学の奨学金制度を利用し、短期・長期の留学で中国語を学んでくることもできます。
 当教育研究分野で学習を行うには、1年次で学ぶ初級中国語をきっちり身につけていることが前提となります。また基礎知識として、高校までで学ぶ漢文や日本史・世界史の知識が必要になりますから、高校で使った教科書や参考書をもう一度よく読んでおくことをおすすめします。
・「中国語が上手になりたい」という諸君へ
 中国の文学や文化を知るには、まず言葉を身につけなければなりませんから、当教育研究分野では現代中国語の上達に役立つ、外国人教師による授業を用意しています。
 しかし当教育研究分野が外国語大学や中国語専門学校と違うのは、中国語の上達だけではなく、それを用いて中国の文学や文化への知識を深めるということです。
 当教育研究分野でビジネスに即役立つ実践的な中国語を身につけることも可能です。そのためには留学生と仲良くなったり、長期留学したりする方法があります。そうした環境が整っているのも当教育研究分野の特色です。
・「中国の文化が好き」という諸君へ
 最近、中国のポップスや映画、ドラマが日本でも紹介されるようになり、興味を持つ学生も増えています。当教育研究分野には、チャイニーズポップスやドラマに関心を寄せている教員もいます。
・おわりに
 当教育研究分野で学業を終えるには、何よりも「どんなことを知りたいのか」という問題意識を持つことが大切です。四千年の悠久の歴史を持つ中国の言語文化に触れ、旺盛な好奇心と新鮮な切り口でそれを解き明かそうとするきっかけを提供できることを望んでいます。

3年次編入について

 中国言語文化教育研究分野では古典文学から現代文学、中国語学に至るまで幅広く学ぶことができます。したがって当教育研究分野への編入希望者には現代中国語はもちろん、古典中国語(漢文)の素養も求められます。それに加えて大切なのは中国文化への旺盛な好奇心です。また2年間で卒業研究を完成させなければなりませんから、自分の関心がどの方面にあるのか、問題意識をはっきりさせておく必要があります。意欲ある諸君の挑戦を期待します。

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